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2006年7月 2日 (日)

歴史は繰り返すのか…

10人イングランドPK戦で力尽く(スポーツニッポン)

「10人の勇敢なライオンと1人の愚か者」。
98年フランス大会、決勝T1回戦アルゼンチン戦で、シメオネの挑発に報復行為で応え一発退場となった貴公子ベッカムは当時23歳。「愚か者」は大きな批判にさらされ、彼がその忌まわしい記憶を払拭するには、自身のPKでアルゼンチンを沈めた02年日韓大会・札幌のゲームまで4年を要した。

その日韓大会も骨折明けでベストコンディションになかったベッカム。フランスから8年、31歳で臨むこのドイツ大会が年齢的に最後のW杯になるかもしれず、タレントが揃った今回の代表でのビッグタイトル獲得に向け、その心中には期するものがあったはずだ。
準決勝進出を賭けて臨んだポルトガル戦、ベッカムの右足は後半早々の接触プレー時に悲鳴を上げた。後半7分、無念の途中交代にベッカムは涙を浮かべて顔を覆った。
ベンチ観戦を余儀なくされたベッカムの眼前では、自らの若かりし日の「愚行」をなぞる若者が現れた。ルーニーが後半17分、交錯プレーで絡んだ相手を踏みつけ、割って入ったクリスティアーノ・ロナウドを審判の目前で突き飛ばして一発退場。怪童ルーニーはまだ20歳。直前の骨折から何とか間に合った彼がこの大会で残したものはゴールではなく自らの未熟さだけだった。
10人となったイングランドはJコールに代えクラウチを投入。クラウチは前で精力的に動き回り、ターゲットとして素晴らしい働き。ハーグリーブスが左サイドを駆け上がり、ベッカムの代わりに入った19歳レノンも右サイドで奮闘するが数的不利は如何ともしがたい。一方、攻撃の核デコを累積警告で欠くポルトガルも10人のイングランドを崩せず、決定機を得ないまま延長戦を含めた120分間をスコアレスドローで終了。試合はPK戦となった。
思えばEURO2004準々決勝もこのカードのPK戦となった。このゲームは6-5でポルトガルが勝利を収めたが、今回もポルトガルGKリカルドが大当たり。ランパード、ジェラードを止め、ゴールを許したハーグリーブスにしてもボールに触れていた。イングランド4人目キャラガーは精神的に追い詰められていたか、審判が笛を吹く前に蹴ってゴールネットを揺らすが、やり直しのPKではリカルドに阻まれた。ポルトガルも2人が失敗するが、最後はクリスティアーノ・ロナウドがキッチリ決めた。
エリクソン・イングランドはポルトガル・フェリペ監督に対し02年日韓、EURO2004に続いてこのドイツでも準々決勝で敗戦。40年振りの優勝を目指したイングランドは数々の「因縁」を跳ね返すことが出来ず、ここで終戦となってしまった。
イングランド、もう少し観たかったんだが。残念。

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